IJET31に登壇します。

皆様、こんにちは。

当方の登壇日時は 6月25日(日) 午前10:45~12:15です。IJET31の今年のテーマ「On Stage or Backstage ―翻訳通訳の可視性」に沿って、当方のテーマは「翻訳の可視性」を多角的に考える―論理的批判的能力と社会的責任 です。

1時間半を前半と後半に分けて、前半では私が得意とするロジックの流れをどう可視化するかというロジックツリーを使いながら、人間翻訳がどういうステップを踏んで作られていくかを講義形式でわかりやすく説明してみようと思います。

後半では、一般人には見えにくい「翻訳の本質や重要性」をどのように伝えていけば社会の理解を得られるか、昨年、私が翻訳業界を出てまったく英語や翻訳がわからないという人たちの間で苦戦しつつもビジネスプランコンテストで最終選考まで残って奮闘した経験をお話しします。一般人から見て翻訳のどこが敬遠されるのか、かなり厳しいご意見をあちこちで聞きました。一般人にもわかる説明能力や説得能力が必要だと感じます。

これらの話を紹介した上で、AIや機械翻訳ツールが台頭するなかで翻訳者は自分たちの生き残りを考え直すだけでなく、AIが社会に与える影響の大きさを認識してその良い面を正しく使用するために翻訳者ができることまで考えていきたいと思います。

AIによって翻訳者の仕事がなくなると言われますが、反対にAIが出てくればくるほど私たち翻訳者が言語概念を保護する責任は大きくなると思われます。もっと広い視野で翻訳をとらえていく時代に入るでしょう。

IJET31にご参加予定の皆様には会期中にご挨拶できれば幸いです。お待ち申し上げております。